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ブレーンストーミングによる新規事業発想法

アイデア

新規事業を検討する人にとって、アイデア出しは最も難しく、大変な作業だと思います。

そして、最も一般的に知られているアイデア出しの方法は、「ブレインストーミング」ではないでしょうか?

しかし、単純だからこそ、正しいプロセスを理解しておらず、なんとなくで行っている人が多いです。

よって、本記事では幾度となくブレインストーミングのワークショップを開催しているステラアソシエから、正しいブレインストーミングの方法に関してご紹介します。

 

 

1.ブレーンストーミングとは

 

ブレインストーミング

 

ブレストは、アイデアを短時間で大量に出す(量が多い)うえで有効な手段です

逆にいうと、ブレストは一つ一つのアイデアに対して多角的な深い検討をするものではないので、大したことがないアイデアが多くなる(質が低い)傾向にあります。

この特徴を理解せずにブレストを実施しても、目的である「筋の良い新規事業案」は出てきません。

そのため、正しいステップでブレストを行うことが必要です。

ブレストは4ステップで行います。

STEP1:アイデアの整理(網羅的にアイデアを出す)

STEP2:アイデアの発散(発想を広げてアイデアを出す)

  STEP3:アイデアの収束

STEP4:アイデアの拡散

一番重要なのはSTEP1、アイデアの整理です。

 

1.アイデアの整理(STEP1)

アイデアの整理とは、考えうるビジネスアイデアを何かしらのフレームワーク(箱)の中で整理することです。

例えば、日本産業分類のような、産業が網羅的に整理されているフレームワークを利用して、産業視点でのビジネスアイデアを網羅的に検討します。

日本産業分類は1次産業から3次産業が網羅されており、「農業×自社リソース=??」というように発想することができます。

この目的は、MECE(漏れなくダブりなく)にビジネスアイデアを検討することです。

先の例でいえば、産業視点でのビジネスアイデアは網羅することができます。

他にも、世界的に解決しなくてはいけない社会課題を整理したSDGsを利用してもいいでしょう。

世の中に既にある整理された情報から、ビジネスアイデアを検討するのがまず最初です。

ここまで読んだ方は「ブレストが最初じゃないの?」と疑問に思うでしょう。

そうです。

仕事の実務でブレストを使う際には、ブレストから始めてはいけません。

これがとても重要です。

ブレストの特徴として、メリットはアイデアを短時間で大量に出せること、デメリットはアイデアの質が低いことでした。

このブレストを先に行ってしまうと何が起きるか。

ブレストをするために4,5人集めたうえで即興でアイデアを考えても、「誰でもすぐに考えつくようなアイデア」しか出ないのです。

これでは、ブレストをする効果が最大限に出せません。

この負の側面を解消するために、アイデアの整理が必要です。

アイデアの整理では、既存のフレームワークを使用して発想します。

ここでは面白いアイデアは出にくいですが、一方ですぐに考えつくようなアイデアは漏れなく検討できます。

つまり、「アイデアの整理:誰でも思いつくアイデアを網羅する」→「アイデアの発散(ブレスト):アイデアの整理で出た内容をインプットしたうえで、面白い発想をする」というようにアイデアを検討することで、ブレストの効果を最大化することができます。

2.アイデアの発散(STEP2)

ポストイット

アイデア発散をさせるためには、アイデアの起点が必要になります。

そこで以下のフレームワークを使います。

思考プロセス

もし、チームやグループでアイデア発散を行うときには以下のようなルールが必要です。

Ⅰ.アイデアを絶対に批判しないこと

その場でアイデアの判断や批判をすると、自由な発想の妨げになるからです。特に複数の立場の人がチーム内にいる場合、上の人が批判をしてしまうことで他のメンバーが委縮してしまう可能性があります。

Ⅱ.大したことのないアイデアも歓迎すること

些細なアイデアでも新しいアイデアのきっかけになることがあります。そのため、難しい顔するのではなく、自由に発言がしやすい環境づくりが大切です。

Ⅲ.質よりも量を重視すること

Ⅱと被りますが、どんなに大したことのないアイデアでも歓迎するムードを作る必要があります。大量のアイデアを出し合うことで、新しいアイデアに繋げていきます。

Ⅳ.アイデアを連想し、結合し便乗すること

他人のアイデアに便乗したり、結合したりすることでアイデアの質を高めていきます。誰がアイデアを出したかではなく、チームでアイデアをつくっていくことが大切です。

他人のアイデアに便乗するときに注意することは、批判してからアイデアを追加しないことです。

3.アイデアの収束(STEP3)

アイデア収束

STEP1で出したアイデアの中から良いアイデアを抽出します。良いアイデアとは、他のアイデアと活かせそうなアイデア、深堀ができそうなアイデアです。

チームやグループで行っている場合は、メンバーの多数決で決定してもよいかもしれません。

4.アイデアの拡散(STEP4)

アイデア拡散

ここでは、JAH法というアイデアの再拡散手法が有効です。

JAH法は、STEP2のアイデア(対象物)の属性を取り出し、その属性の取り得る状態を洗い出していくことによってアイデア(対象物)の深堀りをしていきます。

以上は、ベーシックなアイデア出しの方法です。他にもアイデア出しに関するツールや手法は、たくさんありますがアイデア出しの目的や、アイデア出しの環境に合わせてベストな方法を選択していきましょう。

■ステラアソシエについて

ステラアソシエは、新規事業のアイデア出しから、ビジネスモデルの策定、アーリーアダプターの開拓まで幅広く新規事業立ち上げを支援しているコンサルティング会社です。

アイデア出しの進め方にお困りの方は、ワークショップも行っていますので、以下お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

■お問い合わせフォーム

https://stella-associa.jp/contact/

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保木 佑介

保木 佑介

RPAホールディングスにて、総合化学メーカーや総合電機メーカーの研究開発部長を中心に、100以上の新規事業プロジェクトに従事。RPAホールディングスがマザーズ上場したことを機に、2018年5月当社を設立。得意領域は、MaaS、化学、社会インフラIoT、サイバーセキュリティ。趣味は猫を愛でること、文章を書くこと、フットサル。
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