総合化学メーカー / リサイクル技術

顧客視点で検証する必要がある
目次

クライアント様の依頼背景

ー 自社で原料を生成することを目標とし、廃棄物からエタノールを生成するリサイクル技術を開発。

化学製品は石油から製造されるものがほとんどのため、石油の価格に収益が左右される業界である。
そのため、自社で原料を生成することを目標とし、廃棄物からエタノールを生成するリサイクル技術を開発していた。
案件としては、リサイクル費用である100円/㎏を支払ってくれるファーストユーザー開拓とし、
合計10万tの廃棄物の確保を目標とした。

アウトプットと成果

ー 顧客視点でサービス価格の設定や事業仮説を検討する必要性がある

・ユーザーへの提案活動を実施したが、100円/㎏の価格ありきで提案するため開拓が難航
(100円/㎏は、一般的なごみ処理の価格が30円/㎏に対し3倍以上である)

・仮説は様々検討したが、基本的に廃棄物はコストでしかないため、現状以上に費用を捻出しようとするユーザーは見つからない

・弊社の見解として、検証前から価格との折り合いがつかないという意見を伝えていたものの、検証後に至っても価格の改定をせずに仮説を探した結果、リード案件が1件も獲得できなかった

・提供側の思いだけではなく、顧客視点でサービス価格の設定や事業仮説を検討する必要性がある。

・検証した時点で市場と大幅なミスマッチが起きているようであれば、企画自体を根本的に見直す。

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