クライアント様の新規事業の検討背景
ー 海外で普及しつつあるスマートスタジアムの動向に着目
スタジアムのシステム基盤を保有する大手SIerは、海外で普及しつつあるスマートスタジアムの動向に着目していた。
近いうちに間違いなく日本でも普及が進むであろう市場の中で、
自社が保有するシステム基盤やビックデータ解析技術を用いてどのようなサービスが提供できるのか検討する必要があった。
スタジアムのスマート化が進む海外の事例を調査したが、
提供されるサービスが観客にとってどの程度価値があるのかが懐疑的だった。
合わせて、事業者側の収益面に貢献するのかも見えてこない。
実際に現地のスタジアムへ足を運んで一次情報にも触れては見たが、
スタジアムが開発したスマホアプリの利用者はあまりいなかったため、導入効果を掴むことができなかった。
アウトプット
ー サービスの目的や収益性だけでなく、ステークホルダーの関係性まで深掘りしたため、
事業モデルの策定に成功
・海外のスマートスタジアム事例を洗い出し、特に先進的な事例が多いアメリカを注目市場と選定。
・弊社が保有する30万人以上のネットワークから、アメフトや野球スタジアム(ヤンキースタジアム等)の
IT戦略部門のキーマンとアポイントを獲得。
・公開データからは得られない、サービスの導入効果(利用者増、ユーザー体験の向上)までヒアリングを行った。
・提供されているサービスの中でユーザー評価が高く、経済的なインパクトが大きい有望サービスを把握。
・観戦そのものに付加価値を与えたり、セキュリティを強化する技術のニーズが高いという示唆を掘り起こした。
・ヒアリング結果から、今後国内のスマートスタジアムが普及するにあたって、検討すべきサービスの事業モデルを提言。
・サービスの目的や収益性だけでなく、ステークホルダーの関係性まで深掘りしたため、事業モデルを策定できた。