日本最軽量のプロジェクターが家族の時間を豊かにする
「一つ上のモノが手に入る家のもの専門店」がコンセプトの家電ブランド「UENO-mono」を運営するホームワーキングマザー。
今回開発したのは、「スマホの画面から目を解放する」をコンセプトに開発されたKABĒNI(カベーニ)。既に5万人以上のユーザーに使用されてきたが、バージョンアップしたカベーニPRO2を発売する。
小回りが利く中小企業ならではのユニークな商品開発と日本初調査のシナジーを伺っていく。
【写真左から】
ステラアソシエ株式会社 代表 保木 佑介
株式会社ホームワーキングマザー 代表 上野 拓哉様
新機種リリースのインパクトを強くするための日本初調査
ー 貴社の事業内容を教えてください。
上野 主婦向けの商品開発、販売をする会社です。主婦と言っても幅が広いですが、特に子育て中の主婦をターゲットにしています。
子育て中だと時間が無い、精神的にゆとりが無いという方が多いですがその手助けをしたいと考えています。時短できる掃除機とかですね。
ー なぜ主婦向けの事業をしているのでしょうか。
上野 私自身、母親から愛情を受けて育ちました。その経験がとても大きなものだと感じており会社を設立しました。
また、家電が好きだったこともありその掛け合わせですね。今回開発したプロジェクターも家族団らんの一助になると考えています。
ー 家電を作る会社というと大手電機メーカーが多いと思います。小規模な会社だからこそできることというのはどういう点にあるのでしょうか。
上野 大企業は人件費はじめ販管費が高く、テレビCMなどの広告にも予算を投じます。弊社はTVCMなし、事務所も無しなので商品開発に予算を振ることができます。
ー 上野様ご自身が設計をされているんでしょうか。
上野 設計の全てをやっているわけではないですが、商品のアウトラインや技術的な要件定義は行っています。他には商品のマニュアルの制作もしています。
地味に思われるかもしれませんが、家電のマニュアルはユーザー体験を左右する重要なパーツです。カベーニは動画のマニュアルを作りましたが、動画制作も行っています。
保木 私もいち消費者として家電などの説明書を読みますが、分かりづらいことが多くユーザー体験が落ちているように感じます。そこまで配慮してくれるメーカーもなかなか無いと思うのでいいですね。
ー そんな中で、日本最軽量のフルHDプロジェクター*「カベーニPRO2」が誕生したわけですが、日本初というのは最初から狙っていたのでしょうか。
上野 開発当初から、他にはない商品を狙って作りました。カベーニの既存のモデルの認知度が上がってきため、新機種を出すことでインパクトが出せると考えました。
おうち時間の増加・定着に伴い、小型のプロジェクターは多く存在します。
しかし手のひらサイズでも重さが900g以上あり使うのが億劫になり置物化しやすかったり、小型軽量のものでもバッテリーを内蔵しておらず使用場所が限られる、フルHDでもAndroidを内蔵しておらず別の機器と繋がないと映像を映すことができないなどの問題点があり、気軽に持ち運べて1台で完結できるプロジェクターはありませんでした。
そこを解決するのがカベーニPRO2です。フルHDで綺麗な画質で映像を楽しめるモバイルプロジェクターを542gで実現しました。
また弊社の商品はインスタグラムを通じて認知、購入を頂けることが多いのですが、今回は日本初を織り込んだプレスリリースも打ちたかったです。そこで、「自社調べ」だとインパクトが弱くなってしまうので調査できる会社を探しました。
保木 No.1調査を提供する弊社が言うのもおかしいですが、No.1を謳うにあたって必ずしも外部調査をしないといけないわけではないと考えています。ただ、日本初の商品を出すことは企業様にとって頻繁にあることではないので、自分たちの独断で言っている日本初ではないんだということを打ち出せることは広告効果に繋がると思います。
*出力フルHD、2時間以上バッテリー駆動のプロジェクターにおいて。大手ECサイト等で抽出した充電式ホームプロジェクター170商品を対象に調査(2022年12月2日時点)
契約前に具体的な調査方法の提案とスケジュールの確約が決め手
ー No.1調査をすることを決められた後に、調査会社はどのように選ばれたのでしょうか。
上野 5,6社ぐらい似たようなNo.1調査を行っている会社を見つけました。情報は結構深く調べる方なので、Google検索でもかなり遷移して確認しましたが多くは出てこなかったです。
見つけた後はメールで見積もりを取ったのですが、具体的な提案がもらえなかったり、費用が不明確、期間が1か月以上かかるといった状況でした。
費用については契約前に確定ができず、調査を実施してから変動するという会社もあり不安がありました。期間についてもは、弊社の事情でプレスリリースを控えており3週間以内に納品をしてもらえないと間に合わないというタイトなスケジュールだったので依頼先の検討が難航しました。
そんな中でステラアソシエさんは契約前の時点で大まかな要件定義や、調査対象となる商品数が具体的にいくつになるかを提案してもらえました。加えて、3週間以内の納品も可能ということでスピーディーだったためご依頼しました。
ー 実際に依頼してみていかがでしたか。
上野 調査開始してからのコミュニケーションが良かったです。調査の締切日に結果がいきなり出てくるのではなく、競合しそうな商品が出てきたら都度連絡がもらえ、調査の方向性を合意しながら進められました。
実は当初予定していた文言では言えないような競合製品が出てきたのですが、そこで終わりではなくどのように要件を変えたら日本初が言えるかという提案があるなど柔軟性を感じました。
保木 過去のプロジェクトでも多くは無いですが、当初予定していた文言が使えない競合製品が見つかったことはあります。ただそこで「ダメでした」と報告するのではなく、「こういう定義なら言えそうです」と提案するようにしています。
新しい定義も日本初とは言えても条件が狭すぎるとインパクトが弱くなるので、あくまで広告効果がありそうな定義の提案を心掛けています。このあたりは調査会社に依頼いただくメリットだと考えてます。
ー 依頼者側として調査をうまく進めるコツはありますか。
上野 商品の特徴やスペックを正確に理解してもらえないと調査結果に問題が出てくるので、商品説明をきちんとしました。調査はもちろん調査会社がやってくれますが、依頼者も調査がスムーズに進むように協働するといいのかなと思います。
ー 最終的にどうやって折り合いをつけたのでしょうか。
上野 結果的に日本初が言える文言が見つかったので良かったです。予定通り行けるのがベストでありますが、問題ありません。
ー 日本初を謳ったことでどういった反響がありましたか。
上野 プレスリリース出したらウェブ記事のライターから反響がありました。これまで消費者様側からの反響はありましたが、ライターからの反響はなかったので初めての経験でした。
また、プレスリリースのサービスを利用していますが、その反響数値も高かったです。実際に、商品を購入してくれた人のレビューも良かったので安心しています。
ー 最後に、今後の会社としての抱負を教えてください。
上野 プロジェクターについては他にはない面白い商品が作れているので、もっと認知度を上げていきたいです。単に安いだけというものではなく、家族の時間を豊かにできる商品を作っているのでそういったこだわりがある方に届けたいですね。
業界経験豊富なコンサルタントが貴社をサポート
保木 佑介
大学時代、ヤフーグループにて求人サービスの立ち上げに関わりサービスリリースから運用までを経験。RPAホールディングス(現オープングループ【6572】)に入社後、大手製造業が保有するR&D技術の出口探索を中心に100以上の新規事業プロジェクトに従事(主な担当業界は化学とSIer)。2018年3月、RPAホールディングスのマザーズ上場を機として同5月にステラアソシエを創業。2020年、No.1を証明する「ファーストテックサーチ」をリリースし、テレビCM等の根拠データとして利用される。その後、No.1調査の有識者としてNHK「クローズアップ現代」に出演。
経験豊富なコンサルタントが戦略立案から施策実行まで伴走します
〒107-0052
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