「日本初」というキャッチコピーは、消費者の注目を集める強いメッセージになります。
しかし調査の信頼性、客観性に欠ける広告表記は景品表示法違反となる可能性があります。
本記事では、実際に「日本初」の広告表記を活用した2つの成功事例を紹介し、その秘訣を解説します。
事例1:日本最軽量のフルHDプロジェクター「カベーニPRO2」
商材概要
株式会社ホームワーキングマザーは主婦向けの商品開発、販売をする中小企業です。特に子育て中の主婦をターゲットにしています。
同社が開発した「カベーニPRO2」は日本最軽量のフルHDプロジェクター*です。
おうち時間の増加・定着に伴い、小型のプロジェクターは多く存在しますが課題は多く存在します。
手のひらサイズでも重さが900g以上あり使うのが億劫になり使わなくなる、小型軽量のものでもバッテリーを内蔵しておらず使用場所が限られる、フルHDでもAndroidを内蔵しておらず別の機器と繋がないと映像を映すことができない等。
これまでは気軽に持ち運べて1台で完結できるプロジェクターはありませんでした。
それを解決するのがカベーニPRO2です。
フルHDで綺麗な画質で映像を楽しめるモバイルプロジェクターを542gで実現しています。
*出力フルHD、2時間以上バッテリー駆動のプロジェクターにおいて。大手ECサイト等で抽出した充電式ホームプロジェクター170商品を対象に調査(2022年12月2日時点)、ステラアソシエ株式会社調べ
「日本初」のキャッチコピー採用背景と調査会社の選定基準
ホームワーキングマザー社は、「自社調べ」だとインパクトが弱くなってしまうので調査会社を探しました。
5,6社ほどNo.1調査を行っている会社を見つけたので見積もりを取ったところ具体的な提案がもらえなかったり、費用が不明確、期間が1か月以上かかるといった状況でした。
費用については契約前に確定ができず、調査を実施してから変動するという会社もあり不安がありました。期間についても、プレスリリースを控えており3週間以内に納品をしてもらえないと間に合わないというタイトなスケジュールだったので依頼先の検討が難航。
そんな中でステラアソシエ株式会社は契約前の時点で大まかな要件定義や、調査対象となる商品数が具体的にいくつになるかを提案してもらえました。加えて、3週間以内の納品も可能ということでスピーディーだったためご依頼しました。
調査プロセス
実は当初予定していた文言では言えないような競合製品が出てきたのですが、そこで終わりではなくどのように要件を変えたら日本初が言えるかという提案を調査会社からもらえました。
当初予定していた文言が使えない競合製品が見つかることは日本初調査では珍しくありません。
ただそこで「日本初は謳えない」と結論付けるのではなく、「どういう定義なら言えるか」と提案がもらえる調査会社を選定することが大切です。
日本初の広告効果
プレスリリース出したらウェブ記事のライターから反響がありました。これまで消費者様側からの反響はありましたが、ライターからの反響はなかったので初めての成果でした。
また、プレスリリースの反響数値も高かったです。
事例2:日本初!全室プライベートルームに源泉掛け流し露天風呂を有するグランピング施設
商材概要
株式会社ビジョンはグローバルWiFi事業、法人向け情報通信サービス事業などを展開する会社です。
そんな同社は、完全プライベート空間確保型で提供するグランピングサービス「 VISION GLAMPING Resort & Spa 」を展開していくことを2022年1月に発表しました。
同社が運営する「こしかの温泉」は、日本初となる全室プライベートルームに源泉掛け流し露天風呂を有しているグランピング施設*です。
*プライベート空間とは、各利用者の全室内に、ホテルに求められる機能(ベッド・トイレ・風呂・食事スペースの4点)を有し、それらが全て外部から見えないことを意味します。2021年12月、ステラアソシエ株式会社調べ
「日本初」のキャッチコピー採用背景と調査会社の選定基準
『こしかの温泉』のグランピング施設は全室プライベートスペースで、宿泊に必要なものがすべてそこに揃っていることが特徴なのです。
中でも特筆すべきなのが全室に源泉掛け流しの露天風呂を有していることです。
こういった施設は珍しく、マーケティング施策において「日本初」を謳う訴求を検討したのですが、「本当に日本初といった謳い文句を使っていいのか?」という議論が社内で起こりました。
そこで調査会社を複数社比較しましたが、ステラアソシエ株式会社が一番連絡が早くてコミュニケーションがスムーズだったことに加え、短い納期でも柔軟にご提案いただけたことが決め手でした。
当時は急ぎで調査に着手したかったこともあり、プロジェクトを進めるうえで柔軟かつ迅速なコミュニケーションは必須だと考えていたのですが、安心してご依頼することが出来ました。
調査プロセス
調査設計から実際の調査までを調査会社に委託したのですが、調査前にまず「国内にある対象グランピング施設の高い網羅性」の検討から実施いただいています。
どのように信頼性の高い調査を行うか、もれなくダブりなくいくにはどうすればいいか提案をもらえるのが調査会社に任せるメリットです。
また調査を進める中で、当初に想定していた項目で日本初を謳えないことが判明しました。
ただ、「複数の要素を組み合わせると、より具体的な内容で日本初を謳える」と調査会社にご提案をいただくことで、想定からは少し軌道修正をしましたが最大の目的であった日本初を根拠をもって訴求出来るようになりました。
日本初の広告効果
一番大きな効果だと考えているのが、従業員や関係者の中で私たちの強みを共通言語化できたことです。現地で働くフロントスタッフからマーケティングやセールスに携わるメンバーまで、同じ言葉で一環した訴求を行えるようになりました。
マーケティングチームでセールスコピーなどを考えている時に、他施設でも謳えそうな内容ではなく、私たちだからこそ謳える内容を考えやすくなっています。
まとめ
「日本初」のキャッチコピーは、他社との差別化を図る強力な手段です。しかし、それを効果的に活用するためには、具体性や信頼性を確保する工夫が不可欠です。
カベーニPRO2とこしかの温泉の事例は、「日本初」を掲げた広告が市場で大きな成功を収める可能性を示しています。
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